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この文章で筆者が最も言いたいことは何ですか。


1.リーダーたるもの、必要であればメンバーを怒ることからも逃げてはならない。締めるところを締めてこそチームの結束も強まるものだ。
 ではリーダーは、メンバーの何を怒ればいいのか。
 いちばん最悪なのは、相手の人格を否定する怒り方だ。「だからお前はダメなんだ!」などと怒鳴っても、ことは何一つ進展しない。怒るのはあくまでも、仕事への取り組みについてであるべ
きだ。
 とはいえ仕事のミス自体を「何をしているんだ!」とただ叱咤(注1)するのもいただけない。リーダーならばメンバーのミスについては、なぜミスが起きたのかをまず分析したい(この点は後述
する)。

 リーダーが本気で怒るべきは、メンバーの仕事に対する「意識」や「姿勢」に甘さが見えたときだ。たとえば、ある人が同じミスを何度も繰り返したときや、周りに協力を仰がねばならないのに本人が消極的なとき。口だけで行動がともなっていないときや下を育てる立場にいながら、後輩の力不足を嘆いているだけのとき(そこを伸ばすのが自分の使命だとわかっていない)。(中略)

 もちろん怒れば自分自身も気分はよくないし、相手もいったんは完全にしょげてしまう。だが、あなたが手を抜かずに本気で怒れば、相手もあなたの想いを汲み取って必ず奮起して(注2)くれ
る。

                                      藤巻幸夫『フジマキ流 アツイチームをつくる チームリーダーの教科書』インデックス・コミュニケーションズ
(注1)叱咤(しった):大声で叱る
(注2)奮起(ふんき)する:やる気を出す

  • 1 、リーダーはメンバーの取り組んでいる仕事におけるミスだけを取り上げて怒るべきだ。

  • 2 、リーダーはメンバーの仕事に対する取り組みに真剣さが足りないことを怒るべきだ。

  • 3 、リーダーはメンバーの、消極的とか、そそっかしい等の性格について怒るべきだ。

  • 4 、リーダーは、メンバーが怒られた後がっかりして立ち直れなくなることを怒るべきだ。

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この文章で筆者が最も言いたいことは何ですか。


2.みなさんは、そもそも何のために文章を書くのでしょうか。
 もし、私自身が同じ質問を受けたら、「自分を表現し、他者と関わりながら生きていくため」と答えます。学校の教科書や参考書をいくら読んでも、それだけでは他者との関わりは生まれてきません。知識として知ることと他者と関わるということは、質的に全く別次元のことだからです。知識をいくら積み重ねても、他者とかかわることは永遠にできないでしょう。

 理解し感動したことや一生懸命に考えたことを、拙く(注1)てもいいから、試行錯誤(注2)しながらでもいいから、誰かにきちんと「伝える」練習をしてみましょう。それは、きっと社会に働きかけ他の人々と共に生きていく練習にもなるでしょう。「書く」という行為は、静かに自分の内面を見つめることでありながら、同時に社会に向けて行動する第一歩にもなり得るのです。
                                 (原和久『創作力トレーニング』岩波書店)
(注1)拙(つたな)い:下手だ
(注2)試行(しこう)錯誤(さくご):いろいろやってみて失敗しながら目的に近づいていくこと

  • 1 、書くときには「何のために文章を書くのか」をよく考えることが大切だ。

  • 2 、書くことは、誰かにきちんと「伝え」、社会に向けて行動することにつながる。

  • 3 、教科書や参考書で勉強しても、知識が増えるだけで、書くことは上手にならない。

  • 4 、書くことによって人は成長し、自分の内面を見つめられるようになる。

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この文章で筆者が最も言いたいことは何か。


3.目の前の相手が悲しんでいるとき、その自分の感情を思い出していただきたい。同情とか、共感とか、力になってやりたいといった気持ちが起こるだろう。また、人に新設したときや贈り物をしたときなど、相手がうれしそうな表情やしぐさをして、喜んでいるとわかれば、自分もうれしくなるだろう。このようにして相手の感情がわかり、それに対して共感する気持ちが生まれれば、それは相手に対する好感情につながる。

 だが、喜んでいるのか悲しんでいるのか、さっぱりわからない人の場合はどうだろうか。その人にどう接していいかわからず、共感する気持ちもわかない。なんとなく敬遠(注1)したくなるのではないだろうか。(中略)

 とくに若い世代は、感情を表にあらわさない人に対して、「わからない人」という評価を下し敬遠しがちだ。そのため、人と話すときに自分の感情をうまくあらわせない少年少女は、クラスメートたちから仲間はずれにされやすく、ときにはいじめられっ子になったりもする。感情をうまく表にあらわせない人は、対人関係が悪くなりやすいのである。

                     (本明寛『なぜ電車の席は両端が人気なのかーー行動の心理学』双葉社
(注1) 敬遠(けいえん):嫌がって避けること

 

  • 1 、相手の感情がわからない人は、仲間はずれにされたりいじめられたりする。

  • 2 、自分の感情を相手に対して上手に出していけば、良い人間関係を作りやすい。

  • 3 、目の前にいる人が自分の気持ちに共感してくれないと、その人との関係が悪くなる。

  • 4 、感情を表に出さない人より、表に出す人のほうが人間関係で問題が起きやすい。

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